藤原氏は、「乙巳の変」で中大兄皇子を助けて、蘇我の入鹿の首をはねることに成功した中臣鎌足が、その貢献を認められて、天智天皇(中大兄皇子)から「藤原」氏の名前を授かったことに始まりました。

その後、鎌足の子孫である藤原不比等が、天皇家へ娘たちを嫁がせ、天皇家と親戚関係になり、さらに不比等の娘の一人が天皇の妻として男子を生み、不比等の血を引く天皇が生まれたことで、絶大な権力を握ったことから、千数百年に渡り我が国の政治権力の中心に居続けています。近衛文麿もその藤原氏の家系を継(つ)いでいました。